2012/01/12 - 最終更新

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通常のホスティングサービスはサーバとして利用するものが大半だろう。このWindowsデスクトップ はその名の通り、デスクトップ用途として利用するものである。 要するに仮想化されたサーバをデスクトップして利用するのである。
お名前.comではFX自動取引専用PCとしての利用を例に挙げ、Twitterによる同サービスの利用法について広く意見を募集した。
http://twitter.com/onamaecom/status/21901127023
http://twitter.com/onamaecom/status/21900854724
http://twitter.com/onamaecom/status/21900876838
http://twitter.com/onamaecom/status/21900895036
無料トライアルとして、実際の環境と同等のサービスを利用できるとのことで、試用してみた。
音楽ファイルを入れて外出先から聞けるかどうか、
こっそり Youtube で動画を視聴できるか、
動画エンコード用マシンにできるか、などもチェックしていきたい。
無料トライアルでは、Webページから管理するコントロールパネルを利用できない点、 無料トライアルから正式サービスへの移行の際データは保持されないことに注意していただきたい。
無料トライアルの申込み画面で必要事項を入力し、しばらくするとIPアドレス・ユーザー名・パスワードが記載されたメールが送られてくるはずだ。 その後5営業日試用できる。

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Windowsがインストールされたパソコンであれば、リモートデスクトップ接続を利用する。

コンピューター
受信したメールに記載されているIPアドレスを入力する。
ユーザー名
受信したメールに記載されているユーザー名を入力する。 ここで入力する必要はなく、接続後パスワードとまとめて入力することもできる。

音声を再生させたい場合は、「このコンピュータで再生する」にチェックを入れる。

Windowsデスクトップで必要な接続元のファイルを利用するには、必要なストレージにチェックを入れる。 Windowsデスクトップで「マイコンピュータ」を開くとストレージがマウントされる。

利用している回線に応じて選択する。
設定を終えたら「接続」する。ユーザー名とパスワードを求められ入力するとWindowsデスクトップに接続できる。


CPUは XeonE5620 とあります。クロック周波数は見た通り2.4GHz、コア数は4、5000系なので2CPU構成(8コア/16スレッド)だろう(HT有効にしているかは不明)。 OSは Windows Server 2008 R2 Standard。

CPU-Z 1.55
コア数1とあります。使えるコアは1コア1スレッド。

CrystalDiskMark 3.0 x64
ベンチマークから推測するにHDDのRAID構成。一般的なPC向けのHDD単体より高速なため、多くのユーザーは速さを体感できるだろう。 ディスクは同じサーバを利用しているユーザーと共有するため、ユーザー数や時間帯によりスループットは左右されるだろう。
CrystalMark 2004R3
左 : Windowsデスクトップ Xeon E5620(1コア1スレッド)
中 : 参考 Celeron Dual-Core E3200(2コア2スレッド)
右 : 参考 Celeron Dual-Core E3200(1コア1スレッドに設定)
WindowsデスクトップでのCPU性能は Celeron Dual-Core E3200 の1コア分と近いとのベンチマーク結果
メモリー1GB + 仮想メモリ512MB(初期設定)では多くメモリを使用するソフトウェアを走らせることができないことも出てくるであろう。 今回は推奨値の 1534MB に設定した。
続いてIPアドレスから Windowsデスクトップを提供しているサーバがどこにあるのか調べてみた。

サイバーエリアリサーチ株式会社 | IPアドレス判定
判定結果は 長崎県長崎市

radiko.jp
日本 長崎 と判定されサービスを利用できない。
回線速度はどうだろうか。

速度測定システム Radish Networkspeed Testing
下り89.35Mbps / 上り94.92Mbps と一般的な家庭向け回線より速いようだ。 これも各ユーザーと共有なため、時間帯に大きく左右されるだろう。 測定した午前5時台は一日の中で混雑の少ない時間帯だ。
前項のスペックにおいて度々ベンチマーク結果を載せましたが、 ここでは TMPGEnc4.0Xpress を利用して動画エンコードの時間を計測する。 もちろん時間が短いほど高速なコンピュータである。
テストは三通り行った。
Blu-rayやAVCHDのトランスコードを想定したテスト1。
入力: H.264/HP@4.1 1920x1080/24p (34MbpsVBR-Max.60Mbps) - LPCM 48KHz 16bit 2ch
出力: H.264/HP@4.1 1920x1080/24p - AAC-Main 512Kbps 48KHz 16bit 2ch
フィルタ: ノイズ除去
テスト2。
入力: MPEG2 1440x1080/60i (16.8MbpsCBR) - AC3 48KHz 16bit 2ch 256Kbps
出力: H.264/HP@4.1 1280x720/24p - AAC-Main 192Kbps 48KHz 16bit 2ch
フィルタ: インターレース解除, 24fps化, ノイズ除去, リサイズ
テスト2の結果を所有している Docomo XPERIA 向けに変換するテスト3。
入力: H.264/HP@4.1 1280x720/24p (6MbpsVBR-Max.14Mbps) - AAC-Main 192Kbps 48KHz 16bit 2ch
出力: H.264/HP@3.1 848x480/24p - AAC-LC 128Kbps 48KHz 16bit 2ch
フィルタ: リサイズ



Windowsデスクトップの性能は、Celeron Dual-Core E3200を搭載するPCに及ばない結果となった。 また、Celeron Dual-Core E3200 の1コアよりも高速なため、XeonE5620の1コア分の性能が出ていると推測もできる。 「ハイスペックで動作が快適」と謳っているが、少々疑問が残る性能である。 古いパソコンやミニノートなど性能の低いパソコンを利用しているユーザーにとっては高速なのだろう。
リモートデスクトップ接続は音声が圧縮されるので、人によっては音楽に集中できないかもしれない。
視聴できるが快適ではない。 360pと低画質な映像にも関わらず16fpsでしか再生できていない。 おまけに14.4Mbpsもの回線帯域を使用。
映像の表示サイズが小さいほど滑らかに再生できることも確認した。


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お名前.com Windowsデスクトップ
通常のホスティングサービスはサーバとして利用するものが大半だろう。このWindowsデスクトップ はその名の通り、デスクトップ用途として利用するものである。 要するに仮想化されたサーバをデスクトップして利用するのである。
お名前.comではFX自動取引専用PCとしての利用を例に挙げ、Twitterによる同サービスの利用法について広く意見を募集した。
http://twitter.com/onamaecom/status/21901127023
http://twitter.com/onamaecom/status/21900854724
http://twitter.com/onamaecom/status/21900876838
http://twitter.com/onamaecom/status/21900895036
無料トライアルとして、実際の環境と同等のサービスを利用できるとのことで、試用してみた。
音楽ファイルを入れて外出先から聞けるかどうか、
こっそり Youtube で動画を視聴できるか、
動画エンコード用マシンにできるか、などもチェックしていきたい。
無料トライアル申し込み
無料トライアルでは、Webページから管理するコントロールパネルを利用できない点、 無料トライアルから正式サービスへの移行の際データは保持されないことに注意していただきたい。
無料トライアルの申込み画面で必要事項を入力し、しばらくするとIPアドレス・ユーザー名・パスワードが記載されたメールが送られてくるはずだ。 その後5営業日試用できる。
Windowsデスクトップへの接続方法
Windowsがインストールされたパソコンであれば、リモートデスクトップ接続を利用する。

コンピューター
受信したメールに記載されているIPアドレスを入力する。
ユーザー名
受信したメールに記載されているユーザー名を入力する。 ここで入力する必要はなく、接続後パスワードとまとめて入力することもできる。

音声を再生させたい場合は、「このコンピュータで再生する」にチェックを入れる。

Windowsデスクトップで必要な接続元のファイルを利用するには、必要なストレージにチェックを入れる。 Windowsデスクトップで「マイコンピュータ」を開くとストレージがマウントされる。

利用している回線に応じて選択する。
設定を終えたら「接続」する。ユーザー名とパスワードを求められ入力するとWindowsデスクトップに接続できる。

スペック
- ディスク容量 : 50GB / 100GB
- 無料オプションにより100GBまで拡張
- メモリー : 1GB / 2GB / 4GB / 8GB
- プランによる
- OS : Windows Server 2008 R2
- 設置場所 : 日本国内
- 回線速度 : 100Mbps共有
- IPアドレス : 1個
- データ転送量 : 無制限
- リモートデスクトップ接続 : ○
- リモートデスクトップWeb接続 : ○
- コントロールパネル : ○

CPUは XeonE5620 とあります。クロック周波数は見た通り2.4GHz、コア数は4、5000系なので2CPU構成(8コア/16スレッド)だろう(HT有効にしているかは不明)。 OSは Windows Server 2008 R2 Standard。

CPU-Z 1.55
コア数1とあります。使えるコアは1コア1スレッド。

CrystalDiskMark 3.0 x64
ベンチマークから推測するにHDDのRAID構成。一般的なPC向けのHDD単体より高速なため、多くのユーザーは速さを体感できるだろう。 ディスクは同じサーバを利用しているユーザーと共有するため、ユーザー数や時間帯によりスループットは左右されるだろう。
CrystalMark 2004R3
左 : Windowsデスクトップ Xeon E5620(1コア1スレッド)
中 : 参考 Celeron Dual-Core E3200(2コア2スレッド)
右 : 参考 Celeron Dual-Core E3200(1コア1スレッドに設定)
WindowsデスクトップでのCPU性能は Celeron Dual-Core E3200 の1コア分と近いとのベンチマーク結果
メモリー1GB + 仮想メモリ512MB(初期設定)では多くメモリを使用するソフトウェアを走らせることができないことも出てくるであろう。 今回は推奨値の 1534MB に設定した。
続いてIPアドレスから Windowsデスクトップを提供しているサーバがどこにあるのか調べてみた。

サイバーエリアリサーチ株式会社 | IPアドレス判定
判定結果は 長崎県長崎市

radiko.jp
日本 長崎 と判定されサービスを利用できない。
回線速度はどうだろうか。

速度測定システム Radish Networkspeed Testing
下り89.35Mbps / 上り94.92Mbps と一般的な家庭向け回線より速いようだ。 これも各ユーザーと共有なため、時間帯に大きく左右されるだろう。 測定した午前5時台は一日の中で混雑の少ない時間帯だ。
ベンチマーク
前項のスペックにおいて度々ベンチマーク結果を載せましたが、 ここでは TMPGEnc4.0Xpress を利用して動画エンコードの時間を計測する。 もちろん時間が短いほど高速なコンピュータである。
テストは三通り行った。
Blu-rayやAVCHDのトランスコードを想定したテスト1。
入力: H.264/HP@4.1 1920x1080/24p (34MbpsVBR-Max.60Mbps) - LPCM 48KHz 16bit 2ch
出力: H.264/HP@4.1 1920x1080/24p - AAC-Main 512Kbps 48KHz 16bit 2ch
フィルタ: ノイズ除去
テスト2。
入力: MPEG2 1440x1080/60i (16.8MbpsCBR) - AC3 48KHz 16bit 2ch 256Kbps
出力: H.264/HP@4.1 1280x720/24p - AAC-Main 192Kbps 48KHz 16bit 2ch
フィルタ: インターレース解除, 24fps化, ノイズ除去, リサイズ
テスト2の結果を所有している Docomo XPERIA 向けに変換するテスト3。
入力: H.264/HP@4.1 1280x720/24p (6MbpsVBR-Max.14Mbps) - AAC-Main 192Kbps 48KHz 16bit 2ch
出力: H.264/HP@3.1 848x480/24p - AAC-LC 128Kbps 48KHz 16bit 2ch
フィルタ: リサイズ



Windowsデスクトップの性能は、Celeron Dual-Core E3200を搭載するPCに及ばない結果となった。 また、Celeron Dual-Core E3200 の1コアよりも高速なため、XeonE5620の1コア分の性能が出ていると推測もできる。 「ハイスペックで動作が快適」と謳っているが、少々疑問が残る性能である。 古いパソコンやミニノートなど性能の低いパソコンを利用しているユーザーにとっては高速なのだろう。
音楽視聴
リモートデスクトップ接続は音声が圧縮されるので、人によっては音楽に集中できないかもしれない。
Youtube視聴
視聴できるが快適ではない。 360pと低画質な映像にも関わらず16fpsでしか再生できていない。 おまけに14.4Mbpsもの回線帯域を使用。
映像の表示サイズが小さいほど滑らかに再生できることも確認した。

動作したアプリケーション
- Microsoft Forefront Client Security(プリインストール)
- Adobe READER 9.3.3(プリインストール)
- Adobe Falsh Player(プリインストール)
- Mozilla Firefox 3.6.8
- iTunes 9.2.1.5
- Media Player Classic - Homecinema 1.3.1249.0
- QuickTime Player 7.6.6
- PEGASYS TMPGEnc 4.0 XPress 4.7.7.307