(2012/09/25 - 最終更新)
■プレスリリース
http://www.gmo.jp/news/article/?id=3942
お名前.com by GMOからVPS(KVMプラン)登場。従来のVPSはVPS(VZ)に名称が変更された。
VPS(KVM)では、ユーザーが自分で用意したOSをインストールすることができる。自由度が高いが、セキュリティー面も含めてユーザー任せの上級者向けサービスだ。
月額883円(年間一括払いの場合)から、初期費用無料キャンペーン中。最上位プランCPU10コア、メモリ16GB、ディスク1TB480GBまで、5つのプランがある。
今回は、メモリ2GBプランを契約してMicrosoft Windows 7をインストールしてみた。Windowsを利用できるサービスとしては、Windowsデスクトップというサービスがありますが。
■お名前.com Windowsデスクトップ (参考)
http://blog.sha-cho.jp/archives/51518832.html
15日間お試しも可能で、期間限定で今なら2012/5/7 12:00まで全プラン初期費用無料になるキャンペーンが行われています。

ブラウザでのコンソールです。テキストベースのシリアルコンソールも利用できますが、今回はWindowsをインストールするため利用せず。
ディスクイメージの挿入、マシンの電源管理(起動・再起動・シャットダウン・電源OFF)、virtioのON/OFF切り替えを行えます。
ネットワーク・ディスクI/Oのパフォーマンス向上のため準仮想化(virtio:ON)で利用する。Windows用virtioドライバを用意しておく必要がある。ドライバがないとOSインストール時にディスクを認識できないため。
リソース情報から、CPU使用時間、ネットワークI/O、ディスクI/Oをグラフィカルに確認できる。
当初本記事では、製品版WindowsOSの使用はライセンス上可能であると解釈しておりました。御閲覧者様からの指摘を踏まえMicrosoftに確認したところ、『VPSの性質上物理マシンを複数の仮想マシンで利用、ハードウェアを共有するためWindowsの使用を認められない。』との回答を得られました。つきましては、お詫びして記事を訂正致します。
■WindowsServerは利用可能ですか? | サーバーサービス全般 | VPS(KVM) | よくあるご質問 | レンタルサーバーなら お名前.com
http://www.onamae-server.com/support/faq/vpskvm/common/common_34.php
今回はMicrosoft Windows 7 Enterprise x64 90日評価版を準備した。Windows 7の導入を検討するために、90日限定で試用することができる。
準仮想化(virtio:ON)でWindowsをインストールする場合は、Windows用virtioドライバを準備しておく。
ドライバはディスクイメージ(.ISO)で配布されています。
■Windows VirtIO Drivers
http://www.linux-kvm.org/page/WindowsGuestDrivers/Download_Drivers
■virtio-win-0.1-22.iso
http://alt.fedoraproject.org/pub/alt/virtio-win/latest/images/bin/virtio-win-0.1-22.iso
Windowsのインストールディスク(.ISO)とWindows用virtioドライバ(.ISO)の準備を終えたら、お名前.comの共通サーバーにディスクイメージ(.ISO)をアップロードします。
アップロード先サーバーはコンソール上に記載されていますので、ユーザー名とSSH Private Keyを控えておきます。

■ISOファイルアップロード方法
http://guide.onamae-server.com/vpskvm/1_12_13_74/

アップロードしたOSのディスクイメージを選択し、マシンを再起動させる。
通常のWindowsインストールの手順でインストールは進行します。
準仮想化(virtio:ON)では、ディスクが認識されず「Windowsのインストール先」の画面で止まります。Windows用virtioドライバ(.ISO)を代わりに挿入し、ディスクコントローラ、ネットワークのvirtioドライバを組み込みます。
ディスクが無事認識されたら、OSのディスクイメージを再度挿入し、Windowsのインストールを再開させる。
Windows XP以前のOSでは、途中F6キーを押下する必要があります。
※FDDの有無を失念していました。記事を修正します。
Windows XP以前のOSでは、デバイスドライバの読み込みにフロッピーディスクが必要になります。しかし、仮想のFDDは用意されていないので、OSインストールディスクに組み込む必要があります。OSインストールディスクにvirtioドライバを組み込む方法は今回説明しません。
完全仮想化(virtio:OFF)であれば、ドライバを組み込む必要はない。

メモリ2GBプラン
メモリは2GBの割り当てですので、十分にWindows 7を走らせることがでる。必要に応じて仮想メモリの設定を調整する。
ディスクは20GBと180GBのディスクに分かれているが、インストールするOSによってディスクの配分を調整すると良い。初期状態の20GBではWindows 7やWindows Vistaでは空き容量が少ない。
ディスクは20GBと50GBのディスクが分かれており、Windowsを20GBのディスクにインストールすると空き領域が十分でなくなる。Windows 7 x64のインストール要件の20GB以上を満たしている。
Windows 7 Enterprise x64のインストール、SP1の適用、WindowsUpdate、Microsoft Security Essentialの導入後の空き容量は5.21GB(26%)。仮想メモリを50GBのディスクに変更、ServicePackバックアップ削除、システム保護の確保領域の変更などを行い、空き領域を増やしておかないと困るかもしれません。
あるいは、50GBのディスクにWindowsをインストールするのも手だ。
CPUは3コアとしてではなく3CPU(s)での割り当てで、クライアントWindowsの上位エディション(Professional(Business)/Ultimate/Enterprise)上限である2CPU(s)を超えるため、2CPU(s)しか利用できない。
CPUはCore 2 Duo T7700@3.07GHzと表示されている。
必要に応じて

不正利用を防ぐため、ユーザーパスワードは複雑なものにしておく。また、定期的に変更することを忘れずに。
Windows Update(Service Pack導入)の実施。セキュリティーパッチの他、パフォーマンス関連のパッチが公開されているので、定期的にWindows Updateを実施する。また、自動で更新できるよう設定しておく。

セキュリティーソフトウェアを導入。今回は無償のMicrosoft Security Essensialをインストールした。

Windows ファイアウォールの設定。リモート デスクトップを利用するのでチェックが入っているかどうか確認する。その他不要なものはチェックを外す。
別途ソフトウェアをインストールし、ファイアウォールを構築するのも良い。

リモート デスクトップを有効化する。有効化すると、Windowsファイアウォールは自動的に構成される。
以後、ブラウザ上のコンソールからも、リモート デスクトップでも操作できる。
メモリは2GBと十分多いとは言えないので、必要であれば不要なサービスを停止する。

初期状態ではシステムドライブにページングファイル(仮想メモリ)を確保しており、ディスクを圧迫している。システムドライブ(ここではC)に "ページングファイルなし" を設定し、別のドライブ(ここではE)に推奨値である3070MBを設定した。
必要であれば再起動が求められるので再起動する。

ディスク クリーンアップでService Pack のバックアップ ファイルを削除する。Service Packのアンインストールに必要なファイルで、Service Pack適用前に戻さない限り必要ない。540MBあった。

変更はお勧めしないが、どうしても空き領域を確保したい場合は無効化するか、最大使用量を調整する。





※無料トライアル期間中は5Mbpsの制限が設けられています。

同社のWindowsデスクトップとは異なり、サーバーとして動作させることを想定されているため、クライアントのWindowsを利用しかつポート待ち受けが可能だ。サーバー機能を有するソフトウェアを稼働させることができるため、Windowsを利用した自由度の高いシステムを構築することができる。
通常サーバーは下り(ダウンロード/サーバーからクライアント)の方が通信量が多い。逆手に取り、VPS(KVMプラン)をクライアント "Windowsデスクトップ" として利用。上り(VPS(KVM)をクライアントとして利用すると下りを意味する)の有り余った帯域は使い放題だ。
KVMではコアではなくプロセッサとして割り当てるため、Windows OS上位エディション(Professional(Business)/Ultimate/Enterprise)では2コアまで、下位エディションでは1コアしか利用できない。
Windows Server系では4CPU(s)を超えて利用できる。(※エディションにより異なる。)
お名前.com VPS(KVM)でWindowsを利用する場合は、この点に留意いただきたい。
CPU性能や、メモリ量、ディスクI/O、回線もWindowsを走らせるには十分だ。値段もリーズナブルで、初期費用無料のキャンペーン中に是非導入してほしい。
標準でCentOSがインストールされているが、他にもFedoraやUbuntu、各32bit/64bit版のOS再インストールが可能になっている。
■お名前.com VPS(KVM)
http://www.onamae-server.com/vps/lp/
■プレスリリース
http://www.gmo.jp/news/article/?id=3942
お名前.com VPS(KVM)
お名前.com by GMOからVPS(KVMプラン)登場。従来のVPSはVPS(VZ)に名称が変更された。
VPS(KVM)では、ユーザーが自分で用意したOSをインストールすることができる。自由度が高いが、セキュリティー面も含めてユーザー任せの上級者向けサービスだ。
月額883円(年間一括払いの場合)から、初期費用無料キャンペーン中。最上位プランCPU10コア、メモリ16GB、ディスク1TB
今回は、メモリ2GBプランを契約してMicrosoft Windows 7をインストールしてみた。Windowsを利用できるサービスとしては、Windowsデスクトップというサービスがありますが。
■お名前.com Windowsデスクトップ (参考)
http://blog.sha-cho.jp/archives/51518832.html
15日間お試し
15日間お試しも可能で、期間限定で
ウェブ上のコンソール

ブラウザでのコンソールです。テキストベースのシリアルコンソールも利用できますが、今回はWindowsをインストールするため利用せず。
ディスクイメージの挿入、マシンの電源管理(起動・再起動・シャットダウン・電源OFF)、virtioのON/OFF切り替えを行えます。
ネットワーク・ディスクI/Oのパフォーマンス向上のため準仮想化(virtio:ON)で利用する。Windows用virtioドライバを用意しておく必要がある。ドライバがないとOSインストール時にディスクを認識できないため。
リソース情報から、CPU使用時間、ネットワークI/O、ディスクI/Oをグラフィカルに確認できる。
Windowsをインストールする
当初本記事では、製品版WindowsOSの使用はライセンス上可能であると解釈しておりました。御閲覧者様からの指摘を踏まえMicrosoftに確認したところ、『VPSの性質上物理マシンを複数の仮想マシンで利用、ハードウェアを共有するためWindowsの使用を認められない。』との回答を得られました。つきましては、お詫びして記事を訂正致します。
- Windows Server 2008 R2
- 準仮想化で動作を確認。2CPU(s)を超えるプロセッサを利用可能。
- Windows 8 x86/x64
- お名前.comよると動作するそうです。
- Windows 7 x64
- 完全仮想化・準仮想化で動作を確認。
- Windows Vista x86
- 完全仮想化で動作を確認。
- Windows XP x86
- 完全仮想化でOSインストールまで確認。
■WindowsServerは利用可能ですか? | サーバーサービス全般 | VPS(KVM) | よくあるご質問 | レンタルサーバーなら お名前.com
http://www.onamae-server.com/support/faq/vpskvm/common/common_34.php
今回はMicrosoft Windows 7 Enterprise x64 90日評価版を準備した。Windows 7の導入を検討するために、90日限定で試用することができる。
準仮想化(virtio:ON)でWindowsをインストールする場合は、Windows用virtioドライバを準備しておく。
ドライバはディスクイメージ(.ISO)で配布されています。
■Windows VirtIO Drivers
http://www.linux-kvm.org/page/WindowsGuestDrivers/Download_Drivers
■virtio-win-0.1-22.iso
http://alt.fedoraproject.org/pub/alt/virtio-win/latest/images/bin/virtio-win-0.1-22.iso
Windowsのインストールディスク(.ISO)とWindows用virtioドライバ(.ISO)の準備を終えたら、お名前.comの共通サーバーにディスクイメージ(.ISO)をアップロードします。
アップロード先サーバーはコンソール上に記載されていますので、ユーザー名とSSH Private Keyを控えておきます。

■ISOファイルアップロード方法
http://guide.onamae-server.com/vpskvm/1_12_13_74/

アップロードしたOSのディスクイメージを選択し、マシンを再起動させる。
通常のWindowsインストールの手順でインストールは進行します。
準仮想化(virtio:ON)では、ディスクが認識されず「Windowsのインストール先」の画面で止まります。Windows用virtioドライバ(.ISO)を代わりに挿入し、ディスクコントローラ、ネットワークのvirtioドライバを組み込みます。
ディスクが無事認識されたら、OSのディスクイメージを再度挿入し、Windowsのインストールを再開させる。
※FDDの有無を失念していました。記事を修正します。
Windows XP以前のOSでは、デバイスドライバの読み込みにフロッピーディスクが必要になります。しかし、仮想のFDDは用意されていないので、OSインストールディスクに組み込む必要があります。OSインストールディスクにvirtioドライバを組み込む方法は今回説明しません。
完全仮想化(virtio:OFF)であれば、ドライバを組み込む必要はない。
仮想マシンの割り当てリソース

メモリ2GBプラン
- メモリ: 2GB
- ディスク: 200GB
70GB - 初期値状態 20GB + 180GB でディスクが分かれている。ブラウザ上のコントロールパネルから調整できる。
- CPU: 3コア
- 3コアでなく3CPU(s)として割り当て
メモリは2GBの割り当てですので、十分にWindows 7を走らせることがでる。必要に応じて仮想メモリの設定を調整する。
ディスクは20GBと180GBのディスクに分かれているが、インストールするOSによってディスクの配分を調整すると良い。初期状態の20GBではWindows 7やWindows Vistaでは空き容量が少ない。
Windows 7 Enterprise x64のインストール、SP1の適用、WindowsUpdate、Microsoft Security Essentialの導入後の空き容量は5.21GB(26%)。仮想メモリを50GBのディスクに変更、ServicePackバックアップ削除、システム保護の確保領域の変更などを行い、空き領域を増やしておかないと困るかもしれません。
あるいは、50GBのディスクにWindowsをインストールするのも手だ。
CPUは3コアとしてではなく3CPU(s)での割り当てで、クライアントWindowsの上位エディション(Professional(Business)/Ultimate/Enterprise)上限である2CPU(s)を超えるため、2CPU(s)しか利用できない。
CPUはCore 2 Duo T7700@3.07GHzと表示されている。
Windowsインストール完了後
必要に応じて
- セキュリティー
- ユーザーパスワードの変更
- Service Packの導入
- Windows Updateの実施
- Microsoft Security Essentialの導入
- ファイアウォールの設定
- リモート デスクトップ有効化
- メモリの空き領域を確保
- 不要サービスの停止
- ディスクの空き領域を確保
- ハイバネーションファイルの削除
- 仮想メモリを別ディスクへ
- Service Packバックアップの削除
- システム保護の領域調整

不正利用を防ぐため、ユーザーパスワードは複雑なものにしておく。また、定期的に変更することを忘れずに。
Windows Update(Service Pack導入)の実施。セキュリティーパッチの他、パフォーマンス関連のパッチが公開されているので、定期的にWindows Updateを実施する。また、自動で更新できるよう設定しておく。

セキュリティーソフトウェアを導入。今回は無償のMicrosoft Security Essensialをインストールした。

Windows ファイアウォールの設定。リモート デスクトップを利用するのでチェックが入っているかどうか確認する。その他不要なものはチェックを外す。
別途ソフトウェアをインストールし、ファイアウォールを構築するのも良い。

リモート デスクトップを有効化する。有効化すると、Windowsファイアウォールは自動的に構成される。
以後、ブラウザ上のコンソールからも、リモート デスクトップでも操作できる。
メモリは2GBと十分多いとは言えないので、必要であれば不要なサービスを停止する。

初期状態ではシステムドライブにページングファイル(仮想メモリ)を確保しており、ディスクを圧迫している。システムドライブ(ここではC)に "ページングファイルなし" を設定し、別のドライブ(ここではE)に推奨値である3070MBを設定した。
必要であれば再起動が求められるので再起動する。

ディスク クリーンアップでService Pack のバックアップ ファイルを削除する。Service Packのアンインストールに必要なファイルで、Service Pack適用前に戻さない限り必要ない。540MBあった。

変更はお勧めしないが、どうしても空き領域を確保したい場合は無効化するか、最大使用量を調整する。
マシン情報やベンチマーク

Windows エクスペリエンス インデックス

デバイス マネージャー

CPU-Z

CrystalDiskMark 3.0.1 x64
RealよりもWriteの方が速い。
Radish Network Speed Testting 東京~Tokyo WebARENA~
下り482.6Mbps/上り4.873Mbps。※無料トライアル期間中は5Mbpsの制限が設けられています。

Radish Network Speed Testting 東京~Tokyo WebARENA~へのPing
ホップ数も少なく、時間も1ms。考察
同社のWindowsデスクトップとは異なり、サーバーとして動作させることを想定されているため、クライアントのWindowsを利用しかつポート待ち受けが可能だ。サーバー機能を有するソフトウェアを稼働させることができるため、Windowsを利用した自由度の高いシステムを構築することができる。
通常サーバーは下り(ダウンロード/サーバーからクライアント)の方が通信量が多い。逆手に取り、VPS(KVMプラン)をクライアント "Windowsデスクトップ" として利用。上り(VPS(KVM)をクライアントとして利用すると下りを意味する)の有り余った帯域は使い放題だ。
KVMではコアではなくプロセッサとして割り当てるため、Windows OS上位エディション(Professional(Business)/Ultimate/Enterprise)では2コアまで、下位エディションでは1コアしか利用できない。
お名前.com VPS(KVM)でWindowsを利用する場合は、この点に留意いただきたい。
CPU性能や、メモリ量、ディスクI/O、回線もWindowsを走らせるには十分だ。値段もリーズナブルで、初期費用無料のキャンペーン中に是非導入してほしい。
標準でCentOSがインストールされているが、他にもFedoraやUbuntu、各32bit/64bit版のOS再インストールが可能になっている。
■お名前.com VPS(KVM)
http://www.onamae-server.com/vps/lp/
専有レンタルサーバであればパッケージ版Windowsをいれたり、そこでKVMを動かしてゲストとして入れたりするは問題無いそうです。
クラウド/VPSでも製品版ではない90日評価版をインストールするのは問題無いと思いますが。