第17回「SSD投資効果」

 Solid State Drive(SSD)、フラッシュメモリを搭載した補助記憶装置。Hard Disc Drive(HDD)、アルミニウム盤に磁性塗料を塗布し磁気で読み書きする。
 SSDはHDDに比べ機械的動作がなく、ランダムアクセス性に優れ、静かで省電力。また、複数のフラッシュメモリを搭載し同時アクセスによりシーケンシャルアクセスにも優れる。
 デメリットは、容量当たりの単価が高いこと。HDDのように大容量なものがない。

 変換元のソース映像をHDDからSSDに格納した場合に、TMPGEnc Video Mastering Works 5(TVMW5)でのエンコード速度に効果が現れるのか調査してみました。


PCスペック
 CPUはIntel Xeon E5430を2基。詳しいスペックは 第1回 を御覧下さい。


比較ストレージ
SSDSA2MH080G2K5
 Intel SSDSA2MH080G2K5 / Intel製のSSD、MLCタイプで容量は80GB。

WD1001FALS
 WesternDigital WD1001FALS / WesternDigital製のHDD、容量は1TB。


比較
 比較のため複数のテストを実施。
  • テスト1
    • H.264 1920x1080/24pから、フィルタリングなしでx264 1920x1080/24pへ。
  • テスト2
    • MPEG-2/TS 1920x1080/60iから、インターレース解除 24fps化 高精度映像ノイズ除去を施しx264 1920x1080/24pへ。
  • テスト3
    • H.264 1280x720/24pから、映像リサイズを施しx264 852x480/24pへ。

SSDvsHDD
※数値は1秒間のエンコードフレーム数で単位はfps。
 結果。HDD、SSDとも同じエンコード速度でした。3つのテストすべてで90秒のソースを利用しましたが、30分、1時間と長めのソースであれば差が付くのかもしれませんね。

 非圧縮や可逆圧縮など高ビットレート、バッチエンコードツールで同時エンコード、HDDの断片化状態など条件次第ではSSDが有利になるのかもしれないが、私が通常行なっている条件下では優位性を確認することができなかった。
 エンコード時間の短縮はできなかったが、カット編集でのサムネイル生成が高速化される効果はあったようです。

 先読みキャッシュがうまく働いているということでしょう。

 SSDは安いものでも\5,000前後。浮いたSSD購入資金で、エンコード速度に直結するCPUや、CUDAを利用していればGPUを1グレード上げる方が効果的です。



 一ユーザーの私見として参考にしてもらえればと思います。
 それでは。



(2012/02/09 - テスト結果の数値の誤りを修正)
(2012/02/08 - 初版)



■ペガシス
http://www.pegasys-inc.com/ja/

■TMPGEnc Video Mastering Works 5
http://tmpgenc.pegasys-inc.com/ja/product/tvmw5.html