堅実なスペック向上を果たした
新型のGoogle Nexus 7 (2013)
-旧モデルとの比較も-

パッケージ

 2013年8月28日にGoogleから発売された新型の7インチAndroidタブレッド端末「Nexus 7」。Nexus 7 (2013)は昨年発売された旧モデルのNexus 7 (2012)の後継機種で、クアッドコアCPUを搭載するSnapdragon S4 Proを採用、メモリーは2GBへ倍増、液晶ディスプレイもより高精細になっています。

 Google Playでの端末価格は、16GBモデルが27,800円、32GBモデルが33,800円。円安の影響もあり同容量の旧型と比較すると、16GBモデルは19,800円から8,000円高くなり、32GBモデルは24,800円から9,000円高くなっていますが、その分スペックは向上しています。










スペック

  • SoC : Qualcomm Snapdragon S4 Pro APQ8064
    • CPU : Krait Quad-Core 1.5GHz ※旧モデルの1.8倍の性能
    • GPU : Adreno 320 400MHz ※旧モデルの4倍の性能
  • RAM : 2GB
  • ROM : 16GB/32GB
  • OS : Android 4.3
  • Wi-Fi : IEEE 802.11 a/b/g/n 2.4GHz/5GHz帯 デュアルバンド
  • 通信 : 4G LTE(32GB LTEモデルのみ)
  • Bluetooth : 4.0+LE
  • 画面 : 7.02インチ IPS液晶 323ppi WUXGA(1200x1920ピクセル) マルチタッチ対応
  • センサー : GPS、ジャイロスコープ、電子コンパス、重力加速度、環境光
  • スピーカー : ステレオスピーカー搭載
  • カメラ : 前面120万画素、オートフォーカス対応背面500万画素
  • インターフェイス : 3.5mmヘッドフォン出力、microUSB(SlimPortによるHDMI出力に対応)
  • バッテリー : 3950mAh 無線充電Qi対応
  • 持続時間 : HDビデオ再生9時間、ウェブブラウジング10時間
  • 外形寸法 : 幅114mm x 高さ200mm x 厚さ8.65mm
  • 重量 : 290g(Wi-Fi), 299g(LTE)
  • NFC





開封・付属品

パッケージx2
 左からNexus 7 (2013)とNexus 7 (2012)


開封内容物
 内容物はシンプルで、Nexus 7本体、充電器、microUSB-USBケーブル、保証書、PCリサイクルマーク。


Nexus 7 新旧充電器Nexus 7 (2013) 充電器
Nexus 7 (2012) 充電器 印字Nexus 7 (2013) 充電器 印字
 出力は5.2V/2.0Aから5.0V/1.35Aに減り、充電器が小型化されています。出力が下がったことによる充電時間への影響が気になるところです。


本体前面本体背面
 旧モデル同様に本体前面にハードウェアボタンはありません。


本体背面横
 旧モデルと比べ、背面の「nexus」やステレオスピーカーや前面カメラの配置から、端末を横長の向きで使用することを強く意識させている。


前面カメラ背面カメラ
 Nexus 7 (2013)では新たに背面カメラが搭載されました。オートフォーカス付きの500万画素カメラで、フルHDのビデオ撮影も可能です。


技適
 技適マークは本体に印字され、また端末の画面でも確認できるようになっている。


Nexus 7 (2012) 厚さNexus 7 (2013) 厚さ
 Nexus 7 (2012)の10.6mmから8.5mmへ、実測値でおよそ2mm薄くなった。


Nexus 7 (2012) 幅Nexus 7 (2013) 幅
 幅は119.2mmから113.6mmへ、6mm近くスリムになり掴みやすくなったのではないでしょうか。


Nexus 7 (2012) 重さNexus 7 (2013) 重さ
 330gから286gへ、46g軽くなっている。
 ※両機種ともWi-Fiモデルで、3G/LTEモデルと重量は異なります。




フルHDを超える高精細ディスプレイ

 Nexus 7 (2013)の魅力の一つが、より高精細になった液晶ディスプレイ。旧モデルの800x1280pixel(WXGA)から1200x1920pixel(WUXGA)、216ppiから323ppiへピクセルの判別が困難なほどに向上。

 文字などのディテールが潰れず表示され、また色域も30%向上しており、スペックの向上を実感できる。

ppi

Nexus 7 (2012) 216ppiNexus 7 (2013) 323ppi
 1枚目(左画像)がNexus 7 (2012)の画面を撮影したもので、2枚目(右画像)がNexus 7 (2013)のものです。




ステレオスピーカーとオーディオ出力

ステレオスピーカー下部スピーカー
 新型のNexus 7 (2013)ではステレオスピーカーが採用され、音の立体感を味わえるようになりました。またスピーカーの音量も大きくなり聞き取りやすくなっています。


ヘッドフォン出力
 ヘッドフォン出力も大きくなっていますので、旧モデルでは音量不足だったヘッドフォンも不満なく使えるようになりました。




フルHD動画も撮影可能な背面500万画素カメラ

背面カメラ
背面カメラ 2592x1944
※リンク先は撮影画像のそのまま

前面カメラ
前面カメラ 1024x768
※リンク先は撮影画像のそのまま





SlimPortによるHDMI映像出力

SlimPort-HDMI
 使用したケーブルはAnalogix SlimPort HDTV Cable。購入時は2,000円前後でしたが、現在は安く入手できないようです。

SlimPort-HDMI接続
 ケーブル1本で、映像と音声を出力でき便利。


左右黒帯1080p出力
 1920x1200pixelを縮小し1080p出力するため、左右に黒帯が表示される。


MHLケーブルは使用できない
 SlimPortと似た規格にMHLがありますが、Nexus 7 (2013)はMHLに対応しておらず使用することができませんので、ケーブル購入時に注意が必要です。








Wi-Fi通信速度計測

 Nexus 7 (2013)では新たに5GHz帯に対応し、かつデュアルバンドですので通信速度や通信品質の向上が見込まれます。iPerfを用いてWi-Fi下りの通信速度を計測しました。
  • サーバー
    • jperf 2.0.0
    • Intel Core i7 3930K
    • Broadcom BCM57781 1Gbps
  • クライアント
    • iPerf
    • Nexus 7 (2012)
      • 2.4GHz / n
    • Nexus 7 (2013)
      • 5GHz / n
  • アクセスポイント
    • NEC AtermWR9500N-HP
    • IEEE 802.11n 2.4GHz/5GHz

iPerf結果
サーバー jPerf実行画面
  • Nexus 7 (2013) : 105Mbps
  • Nexus 7 (2012) : 39Mbps

 Nexus 7 (2013)は旧モデルのおよそ2.7倍の約105Mbpsの通信速度を計測しました。旧モデルの約39Mbpsでも十分に高速ですし、違いが出るとすれば、家庭内での映像転送の安定化でしょうか。


Screenshot_2013-09-01-14-54-09Screenshot_2013-09-01-14-57-15
Nexus 7 (2012)のWi-Fi設定とiPerf実行画面

Screenshot_2013-09-01-14-53-38Screenshot_2013-09-01-14-59-31
Nexus 7 (2013)のWi-Fi設定とiPerf実行画面









周辺機器の接続

キーボードとマウスを接続
キーボードやマウスを接続することでより快適に文章を打ったり、ウェブブラウジングが可能です。






BlogPaintBluetooth設定
 上記のキーボードとマウスは正常に利用できました。
 しかし、手元にあったFILCO Majestouch 2 Convertibleは原因不明ですが、ペアリングできるものの入力ができなかった。


パソコンライクに
 キーボードとマウスをBluetooth接続で利用し、SlimPortケーブルで外部ディスプレイに映像を出力すればパソコンライクに利用することができます。




動画再生性能

 本体メモリに動画ファイルを保存し、MX動画プレイヤー(バージョン1.7.19)にて再生させH/Wデコーダーの使用有無や挙動を確認しました。

videoplayback_test
※クリックで拡大表示

 気になるのは旧モデルでH/Wデコーダーを利用し再生できていたインターレース映像(1080i)は、Nexus 7 (2013)ではH/Wデコーダーを利用することができずS/W再生になってしまう点。インターレース解除を行わなければS/Wデコードでも十分に再生できるCPU性能を有しているようです。
 他に1080p/60fpsもH/WデコードができずS/Wデコードになりますが、こちらは処理が追いつかず激しくコマ落ちしているようです。

 (注)エンコードのパラメータを調整すれば再生が可能なものが出来上がるかもしれません。

 以下の画像は、左記に述べた再生に難ありな動画を再生させ、画面を撮影したものです。
TCR











ベンチマーク

AnTuTu 安兎兎ベンチマーク v3.4
Antutu Nexus 7 (2012)Antutu Nexus 7 (2013)
1枚目(左)はNexus 7 (2012)、2枚目(右)はNexus 7 (2013)。
  • Nexus 7 (2012) : 12701
  • Nexus 7 (2013) : 18308

Quadrant Standard Edition
Quadrant Nexus 7 (2012)Quadrant Nexus 7 (2013)
1枚目(左)はNexus 7 (2012)、2枚目(右)はNexus 7 (2013)。
  • Nexus 7 (2012) : 3765
  • Nexus 7 (2013) : 5023

3DMark for Android v1.1
Nexus 7 (2012) 3DMark PNexus 7 (2013) 3DMark P
Nexus 7 (2012) 3DMark ENexus 7 (2013) 3DMark E
1枚目(左上)と2枚目(右上)はNexus 7 (2012)とNexus 7 (2013)でIce Stormを実行した画面、3枚目(左下)と4枚目(右下)はそれぞれIce Storm Extremeを実行した画面。
  • Ice Storm
    • Nexus 7 (2012) : 3367
    • Nexus 7 (2013) : 11789
  • Ice Storm Extreme
    • Nexus 7 (2012) : 1883
    • Nexus 7 (2013) : 7149

 3DMark Ice Storm Extremeのスコアを見ると、CPU性能を示すPhysics scoreは約1.70倍、GPU性能を示すGraphics scoreは約4.15倍。Googleが発表した旧モデルからの性能向上率それぞれ1.8倍と4倍と非常に近い値が計測されました。










バッテリーの持ち

 連続動画再生によるバッテリーの持ちをチェック。充電完了状態から、自動シャットダウンが行われるまでの時間を計測。
 内蔵ストレージに保存したMP4(H.264+AAC) 720p@30fps 1.5MbpsをMX動画プレイヤー にて連続再生。端末の設定は、Wi-FiとBluetoothをON、輝度と音量は中間。

battery_1
  • Nexus 7 (2012) : 10時間55分
  • Nexus 7 (2013) : 9時間54分
 旧モデルよりも1時間短くなりましたが、カタログスペックの9時間を超える9時間54分の動画の連続再生を行うことができました。

 ※使用環境により上記の時間と異なる場合があります。


Nexus 7 (2012) -バッテリーNexus 7 (2013) -バッテリー
1枚目(左)はNexus 7 (2012)のBattery Mixの画面、2枚目(右)はNexus 7 (2013)。





充電時間

 それぞれ付属の充電器を使用。0%からフル充電(100%)までの時間を計測。

battery_2
  • Nexus 7 (2012) : 3時間25分
  • Nexus 7 (2013) : 3時間18分
 Nexus 7 (2013)の充電器は旧モデルと比べ5.2V/2.0Aから5.0V/1.35Aに低下しましたが、充電時間は旧モデルとほぼ変わらない3時間半弱でした。

 ※使用環境により上記の時間と異なる場合があります。


Nexus 7 (2012) +バッテリーNexus 7 (2013) +バッテリー
1枚目(左)はNexus 7 (2012)のBattery Mixの画面、2枚目(右)はNexus 7 (2013)。